出来のいい模倣は本物にも勝る。本物のハッキングの情報よりも,模倣によるハッキングの情報の方が,強い混乱を起こすときが来る。でよくよく考えると,それは模倣なだけに,笑えるんだな。
「コンピューター緊急事態対応チーム(CERT)」によって発行される警告のパロディーがML「バグトラック」に掲示された。内容は,ソニー社の犬型ロボット「AIBO」にオーバーバッファーフローを起こさることができ,小さな子供やペットを攻撃した例が報告された,というもの。
私も,JPCERTからの警告メールは無条件に信じるだろうけど,AIBOハックの話がほんとに来たら笑える(^_^)。夜中に子供を襲うとなると,こりゃ大事件。笑える(^_^)。CERT/JPCERTからの警告メールには電子鍵がついているとはいえ,ちょっと見は目立たないしねぇ。また,独特な(私にはさっぱり理解できない)言葉の羅列や,言葉の使い回し,言葉じりは特徴があり(日本語ではこんなの),パスティーシュ(模倣)の対象としては,とっても面白い。
だがしかし,携帯電話,PDAをはじめ,ペットロボットにも,なんらかのハッキングの手段は今後,生まれてくる。AIBOなんかはパソコンと密接に結びついているから,その可能性は大きい。そんな可能性が,模倣を現実以上に膨らませる。膨らんだ模倣が,現実は押しつぶす。困惑に似た絶望,困惑に似た喪意。世界を包み込んでいく,模倣。
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